Mauruuru craft works

 

澄んだ空気、清らかな水、緑豊かな山々の麓に佇む蔵を改装した小さな製造所で、ひとつひとつの工程をすべて手作業で行い、丁寧に心を込めて石鹸を作っています。生態系の循環を妨げない良質な原材料を選び、地球と使い手に優しいものづくりにこだわっています。

幼い娘のために作ったたったひとつの石鹸からワタシノセッケン物語は始まりました。
娘に作った初めての石鹸、息子の誕生を祈る石鹸、子ども達を笑顔にする石鹸、主人の好きな香りの石鹸、私を癒すご褒美石鹸、友人への感謝の石鹸、家事を愉しむ石鹸、愛しい犬のための石鹸・・・
あの日から22年、数えきれない程こしらえたワタシノセッケンにはすべて贈り手への想いがあり、レシピを起こすところから物語が始まりました。そんなかけがえのないひとつひとつの大切なワタシノセッケン物語をこの小さな製造所にて石鹸という形に変えてお届けしていきたいと思います。

 

 

craft workerという選択

最終章。
長いワタシノセッケン物語の終わりに、craft worker(職人)という道を選択しました。
あと何年、他人(ひと)や社会のお役に立てるのか・・・少し先が見えてきた今、やはり選んだのは作り手の道でした。「詰まる所人は好きなことしかできないのだ。」と思います。
手と頭を動かして、無形から有形を生み出す作業が大好きです。
使い手を想いながら、黙々とものづくりと向き合う刻々とした時の流れが大好きです。
折り紙やお絵描きや草花遊びに夢中だったあの頃と、中身はなんら変わらないのかもしれません。

22年前に娘のために初めて石けんをこしらえた場所が今製造所となり、これからはここで必要として下さる方々のために石けんをこしらえていくことになるなんて、なんとも不思議な運命を感じます。
製造所のシンクに立つと、日々娘の肌に一喜一憂し、真夜中に起きて石けんを仕込んでいた私の残像が蘇ります。「大丈夫!あなたの娘はすべすべ肌の素敵なLadyになったのよ。」あの頃の私に伝えてあげたい、そんな気持ちにかられます。

変わらない窓から見える美しい山々を眺めながら、これからは石けんの作り手としても邁進して行きたいと思います。
ワタシノセッケン物語、最終章(おわり)のはじまり!私らしく愉しみます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

                     

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