2020年 万謝の想い

今年も残すところあと僅かとなりました。

例年の如くですが、年の瀬になると一日に何度も“やり残すことなく精一杯生きれたか”と自問自答を繰り返します。しかし、完璧な答えは出せぬまま気づけば新年を迎えています。そしてうやむやな答えを新年の目標にすり替えてまた新たな年を歩みだすのです。今もいつもと同じような反省の入り混じった心持でこの1年を振り返っています。

今年の3月に新型コロナウィルスの影響で、皆で準備していたイベント開催が次々と中止になり、しばらく教室をcloseすることになった時には、正直不安と悲しみでしばらくはよく眠れず暗い気持ちが続きましたが、持ち前のポジティブ思考と人間の順応性を信じて何度も気持ちを切り替え、自身の新たな伝え方や生き方、この先の方向性をじっくり模索し歩み出す機会となりました。

教室を3ヶ月closeしていた時もみなさんからの「Lessonへ行きたい」「石けんを作りたい」というお言葉にどれだけ励まされたことでしょう。それと同時に「石けんが無くなりそうで怖い」「仕方なく市販の石けんを使っていたら肌が荒れた」などのお言葉を頂くたびに、消耗品である手づくり石けんと教室の必要性を痛感しました。
そしてこの経験があったからこそ今年はずっと温めてきた想いをカタチにすることが出来ました。コープ自然派サークル「あらうを手づくる會」とMauruuruことの會修了生の「結びの會」「Mauruuru認定教室」を発足しました。それぞれが、手づくり石けんの楽しさや素晴らしさを伝えるための有志で構成されています。12年前にMauruuruを立ち上げた時に「いつかこういう活動をやりたい」と思い描いていたことをカタチに出来ました。少しずつですが、私一人では無しえなかったことをみなさんと楽しい輪を広げながら伝えて行きたいと思っています。

この1年で世界も、私を取り巻く環境も、あらゆることが大きく変わってしまい、まだまだその変化は先が読めず不安定極まりないですが、ただ嘆いていても元の世界には戻りません。だからこそ、良いことも悪いことも、すべてをしっかりと受け止め噛みしめて、そしてひたむきにがむしゃらに日々を生き、これからもこの命を愉しもうと思います。

またコロナ禍が加速し、新種のウィルスも出現し、まだまだ来年のシナリオは完全には描けない状況ですが、私が出来ることを常に模索し、必要な方にはしっかりお伝えする歩みはとめず、来年も私らしく邁進していきたいと思います。

今こうしている間も思い浮かぶのは、みなさんのお顔やお言葉です。
LessonやWSへいつもお越しくださる方、遠方からお越し下さった方、Mauruuruの石けんが大好きだと仰って下さった方、おばあちゃんになっても来ますと言って下さった方、私のマニアトークが好きだと仰って下さった方、なんでもお手伝いしますよと仰って下さった方、ずっと行きたいと思っていたのでオンラインでお会いできて嬉しいと仰って下さった方….もうね、まだまだもっともっとどんどん。
今年私に関わって下さったすべてのみなさまに万謝の想いです。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


                2020年末日 Maki