マヤカカオのゴロウさんに逢いに。

冬休みの最終日、息子と小豆島へ小旅行へ行きました。
旅の目的は、マヤカカオのゴロウさんに逢いに。
難しい年頃になって来ましたが、母の我儘になんとか付き合ってくれた息子との旅も楽しみのひとつでした。雨女ぶりを発揮して見事に雨模様でしたが、霞がかった雨の瀬戸内海もなかなかよろしい。(と思いこむ)

ゴロウさんというのは、メキシコのカカオ豆に惚れこみ、この素晴らしい神の食物を何度も失敗しながらも諦めずに日本と繋げて下さった熱い想いのある方です。

カカオ豆というとガーナが有名ですがそこは後に商業として持ち込まれた地で、実は発祥の地は古代マヤ文明の地メキシコです。今日でも、本来わが身だけで成長することが出来ないカカオの木は、ジャングルの王聖なる大樹”セイバ”やバナナの木陰でひっそりと化学肥料や農薬も使われることなく成長していきます。そんなジャングルの中から、原住民から多大な信頼を得てカカオ豆を持ち帰って来れるゴロウさんとは一体どんな方なんだろう!?と、とにかくお人にも興味が湧き逢いに行きました。
息子は大きなごっついおじさんだろうと思っていたようでしたが、お会いしたゴロウさんはとても優しい笑顔の穏やかで素敵なお人柄の男性でした。

カカオ豆はチョコレートの原料ですが、あの独特の甘いフレーバーはカカオ豆をバナナの皮に包み発酵することで生み出されます。でも一粒頬張ると、甘さだけでなく酸味や苦みやコクを思わせるなんて複雑なフレーバー。ゴロウさんのカカオ豆を味わうと今までのチョコレートの概念が見事に覆され、カカオ豆が発酵食品だということを思い知らされました。そしてゴロウさんが焙煎したカカオ豆はさらにまた香ばしさが加わって格別のお味でした。

この素晴らしいカカオ豆で作るチョコレートが美味しくないわけがない!
ゴロウさんは、焙煎カカオ・ホーリーバジル・ゴマの3種類のチョコレートを作って私たちにふるまって下さいました。

とても簡単に作れるのに、驚く食感と香り!

皮をむいたカカオ豆を高温や溶剤などで溶かし精製して失われた風味を香料で補い、滑らかさや増量のためパーム油や乳化剤を加えた市販のチョコレートと、余計なものは一切加えずメキシコのカカオ豆とサトウキビ糖のみで発酵菌や栄養分の最も多い皮の部分までいただくことができるゴロウさんのチョコレート。
言うまでもありませんが、「美味しい、美味しい!」を連呼して喜んで食す息子がその差を語ってくれているように感じました。そして、もちろん私は言うまでも無いですが・・・「石けんに入れたい!」。そのためにもこうして小豆島までやって来たのです。ゴロウさんにもそんな熱い石けんトークを浴びせて差し上げました、笑。

その後船出まで時間があったので、400段以上の階段を上る“重岩(かさねいわ)”と呼ばれる絶景のパワースポットへ案内して下さいました。愛犬クマくんも一緒に。息子はすっかりクマくんに夢中です。一緒に階段をかけっこしていました。その昔、大阪城の石垣の材料として20か所もの切り出し場があった山としても有名な場所なので母はこっそり萌えていました♡

この見事な重岩は、自然のものなのか人為的なものなのかは謎らしいのですが、「いやいやきっと加藤清正が切り出したものに違いない!」と止まらない妄想に、私の顔はニヤけていたに違いありません。

ゴロウさんとの出会いと素晴らしい一日に感動と感謝の思いで帰路に就くと、ゴロウさんとのご縁を繋いで下さった山田オリーブ園さんからお届けものがありました。

なんと、ゴロウさんのカカオ豆フレーバーの有機オリーブオイルが出来たのですって♩なんともカカオ尽くしの幸せな一日となりました。

もちろん、この素敵なゴロウさんを姫路にお招きして、カカオ豆から作るチョコレートWSを開催したいと思っています。詳細は後ほどお知らせしますね、どうぞお楽しみに♪

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